コーヒー栽培
コーヒー生産地域
パプアニューギニア・コーヒー
パプアニューギニアには1930年前後にジャマイカからアラビカコーヒーが持ち込まれ、それが広がったことから本格的なコーヒー生産がはじまったといわれています。
コーヒー産地が広がるニューギニア島の中部山岳地帯には、最高峰マウント・ウィルヘレム(4,508m)、マウント・ギルウェイ(4,367m)、マウント・フィニステラ、マウント・ハーゲンなど、4,000m級の19の山がそびえ、その周辺の高原地帯にはバード・オブ・パラダイスなど野鳥が生息する豊かな森が広がり、この山麓のうっそうと茂る森が、コーヒーの木々を熱帯の鋭い日差しから守るシェードツリーとなっています。
高原の気候と豊かな森がコーヒーを害虫や病気から守り、自然本来のコーヒー栽培を可能にしています。
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マウント・フィニステラ
マウント・フィニステラは、未登頂の山として世界最高峰と言われる標高4,120mの山です。周辺の山麓は、年間を通して涼しく、南太平洋の太陽と雨にも恵まれ、豊かな高原地帯にコーヒー農園が広がっています。
マウント・ウィルヘルム
バード・オブ・パラダイスは伝説の鳳凰の火の鳥のモデルとされています。
このウィルヘルム周辺の豊かな森では、原種に近いティピカやブルボンのアラビカコーヒーが育てられており、山から流れ出る上質な水で鮮やかなグリーンの生豆が生み出されています。
ワギバレー
東西に長く伸びたニューギニア島中央部には標高4,000m級の峰々が連なる広大なハイランド地方が広がります。このハイランド地方に伸びるビスマルクレンジとクボーレンジの2つの山脈に挟まれた標高1,500m~1,600mの高地の谷が、ワギバレー(Wahgi Valley)です。
この一帯のハイランド地方は冷涼な気候や適度な雨量、肥沃な土壌、病害虫の影響を受けにくい環境にあり、古くは9,000年前から耕作が行われ枯れ草を巧みに利用した伝統的な高地農業により、高い生産性でサツマイモなどを栽培していました。
ワギバレーなどのハイランド地方に、人々の暮らしがあるということが知られるようになったのは、100年ほど前と言われています。オーストラリアの植民地時代、1950~1960年にこの地につながる道路が作られ、外界との交流が始まり、宣教師により苗木が持ち込まれコーヒー栽培が広がりました。
昼夜の気温差が大きな気候が、ティピカ種やブルボン種のアラビカコーヒーの生育にとって理想的であることからコーヒー栽培は急速に広がり、この地で収穫される芳醇なコーヒーは世界で高く評価されています。
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霧に包まれるワギバレーの農園 |
農園に咲くパプアニューギニアの花 |
コーヒーの森
南太平洋の太陽と豊かな雨が色鮮やかなコーヒーチェリーを実らせ、野鳥をはぐくみます。パプアニューギニアの芳醇なコーヒーの香りは、南太平洋の豊かな自然の中で育まれたコーヒー本来のやさしいアロマです。
麻袋には、この豊かな森のシンボルであるパラダイスバードがプリントされています。
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