コーヒー栽培

コーヒー生産

コーヒーを守るシェードツリー

シェードツリー

 シェードツリーはコーヒー樹木を強い日差しから守り、根元には腐葉土を蓄え熱帯の雨から土壌が流れ出るのも防ぎます。高原の気候と豊か森が病気や害虫に弱いティピカ・ブルボンなどのデリケートなアラビカコーヒーの木々守り、自然本来のコーヒー栽培を可能にしています。

 森と南太平洋の自然が育てた森の果実のようなコーヒー豆は、どこかやさしい風味を感じる事ができます。

シェードツリーはコーヒー樹木を強い日差しから守り、根元には腐葉土を蓄え熱帯の雨から土壌の流出を防ぎます。病気や害虫に弱くデリケートなアラビカコーヒーの木々守り、自然本来のコーヒー栽培を可能にしています。




森林栽培のコーヒー

エムジーコーポレーションのコーヒー栽培

 世界では近年、大規模なコーヒー農園開発が進められ、高い農業技術が取り入れられてきました。  しかし、パプアニューギニアにおいては1975年にオーストラリアから独立し、その後外国企業の資本規制を行うなど独自の力で国つくりを進め、世界のコーヒー産業の近代化の渦に飲まれる事なく独自の道を歩み現在に至っています。

 森での自然本来のコーヒー栽培が変わることなく現在に引き継がれてており、機械化を行うことができない古来の森林でコーヒーの木々が育ち、森の恵みを受けた風味豊かなコーヒー豆が豊かに収穫されています。

 エムジーコーポレーションはこれらの伝統を守りつつ、ハイランド地方の人々と優しい香りの森のコーヒーを作り続けていきます。




村人とのコーヒー生産

コーヒー生産の問題点

 毎年コーヒーの樹は白い可憐な花が咲き、サクランボに似た赤いコーヒーチェリーが実ります。
 真っ赤に熟した赤いチェリーを手摘みし、その日の内に果肉の部分を取り除き水洗いして天日干しすると、堅い殻で覆われたクリーム色のパーチメントになります。これを脱穀し殻を取りたものが、深いグリーンのコーヒー生豆です。

 パーチメントの加工ができると、保存や運搬に優れ高値で販売でき農家の収入を上げることができます。
 しかし、生産地のほとんどの地域は電気が来ておらず、コーヒーチェリーを収穫しても、加工は手作業となり、処理できる量が限られ生産の妨げになっています。




村人によるコーヒー処理施設設置の取り組み

 パプアニューギニア・コーヒー協会(CIC)や地方政府は生産地の村々の人々と共に地域開発に取り組んでいます。
 他のコーヒー先進国のような大規模な開発を目指すのでなく、「ワントーク」のコミュニティーなどで村人が自ら行うゆっくりとした開発です。

 収穫のない時期を利用し、村人が必要な資材と技術をコーヒー協会から受けることで、生産設備の整備を進めています。


【山の斜面を利用したチェリーの処理設備】
 斜面の上流より流れる水でコーヒーチェリーが運ばれ、それぞれの段でコーヒー生豆の処理が行われます。コーヒーの収穫期は半年もないため、閑散期に村人総出で設備を作っています。




露地乾燥から雨を防げる屋根と網の上での乾燥へ

 大規模なコーヒー農園では水洗いしたパーチメントの乾燥工程に、ガスなどによる熱風乾燥を用いますが、そうするとコーヒー生豆が高温にさらされ、風味が落ちてしまいます。

 また、自然の天日干しは、コーヒー本来の風味を最も大切にする乾燥方法です。
 パプアニューギニアではパティオにシートを敷いてパーチメントを天日干しさせることが多いですが、雨の多い時期には乾燥に時間がかかることや風味の劣化になってしまいます。

 日本へ向けたコーヒーつくりではより高い品質が求められ、ドライベッドでの乾燥に切り替えています。
 村の森で入手できる木や竹をうまく使い、村人がドライベッドを作り、プレミアム・コーヒーの生産を開始しています。




村人による生豆の異物選別

 パプアニューギニアでは電化されていない地域が多く、生豆の選別作業はパティオ・床にシートを引いて日の光だけで行うスタイルがまだ主流ですが、品質向上と作業環境改善のため、太陽光発電を設置しライトと作業テーブルで行う選別作業を採用しました。




袋詰め作業

 麻袋へは手作業で一つ一つ丁寧に印字作業を行っています。




高原の倉庫での生豆の保管とコンテナへの詰め込み作業

 麻袋に入れられたコーヒーは年間平均気温18℃のHighlands地方の高原の倉庫に大切に保管され、日本への輸出を待ちます。




日本へ向けて輸出

 コンテナに積まれた生豆は、標高1,600mのHighlands地方から250km離れた生豆の輸出港であるラエ港へ運ばれます。
 日本の海運会社が月に一度パプアニューギニア・ラエ港からの直行コンテナ船を運航しています。高原の倉庫から出荷はこの直行便のスケジュールの合わせて出荷が行われます。




ラエ港の生豆輸出倉庫

 パプアニューギニアのコーヒーは、山岳高速道路(Highland Highway)の起点のラエ(Lae)港から輸出されます。
 輸出のコーヒー生豆は、ラエ港の生豆専用の倉庫に一度保管され、輸出検査と手続きが行われます。
 この倉庫は生豆保管専用に、壁の厚さ、通気口の数や位置など倉庫内の気温が一定に保たれる設計がされています。




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